猛暑でなく、酷暑というらしいですね。にしても、昨今の夏は暑すぎます。
あまりに暑いと、お散歩も控えますが、
日によっては、午前中の早い時間帯にお散歩に出掛け、早めに帰るようにしています。
小さいクラスの子たちは、お散歩には行かず、テラスで水遊びやお部屋で過ごすこともあります。
「からくりの森」は木々が木陰を落とし、風も通って涼しい時間帯も。
そんな時間帯に、短い時間でサクッとお出かけ。
今は蝉、カニ、バッタにトンボに、トカゲにとっても賑やかな森。
子どもたちも網と虫籠を持ち、あちこち散策しています。
こちらは、蟹とりご一行のみなさま(3歳児)
数日続くこの蟹との格闘。捕まえるのも上手になってきました。
前半こそ「先生!つかまえたよ、ほら!みてみて!」とやってくる子どもたちでしたが、
後半は、もはや淡々、職人技で捕まえています(笑)
蟹は去年よりも増えていましたね。今年の乱獲は心配ですが(笑)
そして今年も蝉ブーム。
アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミ。
じっと息をころし、近づいて網をふるいますが、なかなか捕まえるのは難しい。
「おしっこひっかけられた!」
「それはメスだよ〜」
手に持つと、震わせて鳴く蝉に、命の力強さを感じます。
抜け殻は持ち帰って「観察ゾーン」で分別しています。
地域や場所によって、それぞれの種類の生息分布があるのでしょうね。
モンシロチョウを捕まえた〜!
捕まえた後の「持ち方」も上手になってきました。
小さくてすばしっこいカナヘビ!
小さな動きだったにもかかわらず、落ち葉の動きに気づきゲット!!
子どもたちは見逃しませんでした。
そして、ついに、先日、、念願だったカブトムシとクワガタムシ(ノコギリクワガタ)を捕まえました。
数日後にはカブトムシ(メス)も!
もう、夢じゃないかしらと、とても嬉しそうな子どもたち。
小さくても力強い甲虫類、夏の子どもたちによく似合います。
「みせて〜、すごいね!」
「さわらせて〜、、、うわ〜かたいね。」
「足がトゲトゲしていてちょっと痛い」
仲間と分かち合うとさらに面白くなります。
子どもたちはどこに生き物が潜んでいるか、どうやって捕まえるか、オスかメスかなど本当によく知っています。
それは日々遊ぶ中で、その生態系を自分たちで少しずつ学習しているからですね。
東京大学名誉教授、解剖学者の養老孟司氏は、ご自身も昆虫LOVEな方で、
ゾウムシ(どんぐりに穴をあけて中に卵を産みつける虫)の研究もしているそうですが、
現代社会で、子どもを子育てする上で一番大切なことは何か?という質問に
「とにかく外でたくさんあそぶこと」と即答し、
「生き物、水たまり、草木、石ころ、葉っぱ、そういう自然の世界に子どもを十分に浸してあげないと、知覚がまともに育ってこないんです。」とおっしゃっていました。
自然の中で、五感がひらき、育まれる、好奇心や探究心、想像力、科学する心、命を慈しむ心。
ともすればバーチャルな世界を先に体験してしまう現代社会ですが、
身近な自然の中で、無意味にとことん遊ぶ経験もやはりとても大切ではないかと、
日々の子どもの遊ぶ姿を見て、実感しています。